第11回鬼貫青春俳句大賞に大阪府の青垣 囲さん
15歳以上30歳未満(1999年生まれから1985年生まれ)の若手俳人の発掘、登竜門として、柿衞文庫開館20周年を記念し、平成16年に設けられた「鬼貫青春俳句大賞」。第11回目をむかえる本年の大賞、優秀賞が12月6日に決定しました。
第11回目の本年は全国から43人の応募があり、也雲軒塾頭の坪内稔典氏、「ホトトギス」主宰の稲畑廣太郎氏、詩人の山本純子氏、伊丹青年会議所理事長の達川 聡氏、柿衞文庫副館長の岡田 麗氏〔順不同〕ら5人が選考にあたり、若い感性とユーモアにあふれる30句をそろえた大阪府在住の青垣 囲さんの『十円玉に瑕』が選ばれました。優秀賞には坂入菜月さん(茨城県)、小鳥遊栄樹さん(大阪府)、三島ちとせさん(北海道)の3人が選ばれました。
各賞の受賞者と主な作品は次のとおり
【第11回鬼貫青春俳句大賞】
青垣 囲さん
『十円玉に瑕』
「死神も娘が一人名は杏」
「明日よりはみな二心なく万愚節」
「風を待つ空蝉のよう少年記」ほか30句
【優秀賞】
坂入菜月さん
『輪廻』
「秋めくや猫に捨てられさうな人」
「水曜のシート冷ややかレイトショー」ほか30句
小鳥遊栄樹さん
『海を捨つる』
「マフラーを巻き首らしくなりにけり」
「風船に溺るる風船売の空」ほか30句
三島ちとせさん
『ざつくりと』
「ほたる消ゆ母船へ帰還するやうに」
「連絡網最後は虹の見ゆる家」ほか30句