也雲軒俳句塾

第16回鬼貫青春俳句大賞に東京都の細村星一郎さん

若手俳人の発掘、登竜門として、柿衞文庫の開館20周年を記念し、平成16年に設けられた「鬼貫青春俳句大賞」。第16回目をむかえる今年は、1990年生まれから2004年生まれの方を対象に作品を募集し、大賞・優秀賞・敢闘賞が12月21日(土)に決定しました。

第16回目となる今年は、全国各地から49作品のご応募があり、「ホトトギス」主宰の稲畑廣太郎氏、俳人の塩見恵介氏、詩人の山本純子氏、伊丹青年会議所専務理事の藤原正人氏、柿衞文庫館長の岡田 麗〔順不同〕ら5人が選考にあたりました。そして、今年の大賞には、言葉の取り合わせに独自の感覚を持ち、感性豊かな作品であるとして、東京都在住の細村星一郎さんの『触れられて』が選ばれました。そのほか優秀賞には、釜田有弘さん(埼玉県)、塩谷人秀さん(長崎県)、田邉大学さん(大阪府)の3名が選ばれました。また、10代の方を対象にした敢闘賞には、日比谷虚俊さん(東京都)、森下怜美さん(福岡県)が選ばれました。

各賞の受賞者と主な作品は次のとおりです。

【第16回鬼貫青春俳句大賞】

細村星一郎さん

『触れられて』

「アルパカの春の朝みたいな目もと」

「指紋つて街みたいだね水の春」

「クレーンで月まで運ぶほどのこと」ほか30句

【優秀賞】

釜田有弘さん

『静粛に』

「さもないと次、とまります五月病」

「スプーンってなんだか星月夜のにおい」ほか30句

塩谷人秀さん

『端緒』

「猫の胴遅春の窓へ伸びてをり」

「万緑や盛り上がりたる石畳」ほか30句

田邉大学さん

『呼吸』

「水の呼吸風の呼吸やあめんぼう」

「吉報のごとくに蜘蛛の降り来る」ほか30句

【敢闘賞】

日比谷虚俊さん

『思い出』

「電線をのみこんでいる桜かな」

「幸せになってしまった兜虫」ほか30句

森下怜美さん

『新人大学生、悲喜こもごも』

「あ、初めて化粧 マスクについた」

「人恋し 心も少し 風邪をひく」ほか30句


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