展覧会のご案内

小企画展「柿衞文庫の美」(2020.8.8~8.30)

 柿衞文庫の所蔵品は、江戸時代の庶民の文芸であった俳諧資料が中心です。これらは俳文学者である柿衞(かきもり)=岡田利兵衞が研究のために収集したものですが、中には美術的にも優れた作品が多く含まれています。展覧会では、その代表として西鶴・鬼貫・芭蕉の作品をご紹介します。

 浮世草子作者で名をなした西鶴の艶っぽい文字。また西鶴が頭角を現した談林俳諧の自由な清新洒脱さは、西鶴の句風や美麗な短冊の料紙にも見て取れます。

 伊丹の酒造家に生まれた鬼貫は、半切の一行物を俳人では初めて揮毫しました。この大きな軸物は、伊丹の裕福な酒造家たちの書院の床の間に掛けられ、鬼貫の大胆な筆蹟や豪放磊落な句風は、大勢の客をもてなし魅了したことでしょう。

 一方で、「ふる池や」短冊をはじめとする芭蕉の作品は瀟洒な茶室にふさわしいものです。小振りな懐紙に句と画が溶け合うように書かれた「山吹自画賛」、旅の詩人と称された芭蕉が描いた「旅路の画巻」など、句と合わせて芭蕉の絵画作品も見所です。

 西鶴・鬼貫・芭蕉、各々の俳諧精神が異なるように、作品も趣を異にします。どうぞ個性豊かな美しい作品をお楽しみください。

会期

  • 2020年8月8日(土)~8月30日(日)
  • 月曜日休館(ただし、8月10日(月)は開館、8月11日(火)は休館)
  • 午前10時〜午後6時〔ただし入館は午後5時30分まで〕

主な出品資料(すべて柿衞文庫所蔵)

  • 西鶴筆「何と世に」句短冊
  • 西鶴自画賛十二カ月より四月・八月
  • 鬼貫筆「にょっぽりと」句一行物
  • 鬼貫賛 春卜画 小町の図
  • 芭蕉筆「ふる池や」句短冊
  • 芭蕉筆旅路の画巻
  • 許六筆百華賦
  •   など

観覧料

  • 一般200(160)円
  • 大高生100(80)円
  • 中小生50(40)円
  • ※( )内は20名以上の団体割引料金



ページの上へ