かきもりニュース

「伊丹一句(19)の日」令和3年4~6月分結果発表

 たくさんの投句をありがとうございました!
 伊丹一句(19)の日は毎月19~21日に実施していますので、どなたでも気軽に投句してください!
(伊丹一句(19)の日詳細はこちら)

【令和3年4月分】


投句総数:635句

特選
飯蛸のみなひょうきんに茹で上がる   兵庫県神戸市  岸下 庄二


(選評)「みな」の語がよく効いて、イイダコたちのひょうきんで生き生きした表情を引き立てました。あっ、茹でられたのだから生き生きは変?(坪内稔典)


入選
 <宇多 喜代子 選>
春泥の小径にょろにょろ郵便車   兵庫県三田市  塩野 正春
水温む丸薬臭き右手かな   愛媛県松山市  ひでやん
人間に指紋切株に春眠   奈良県生駒郡斑鳩町  山崎 篤

 <山田 佳乃 選>
門前に陣取つている孕み猫   愛知県尾張旭市  小野 薫
足跡を波が消すまで見る日永   愛媛県西条市  砂山 恵子
チューリップおうたみたいにならんでる   ロザリオ幼稚園  寺井 佑心

 <朝妻 力 選>
軽トラの幅の農道鳬鳴けり   京都府京田辺市  加藤 草児
名画座に手描き看板鐘朧   島根県松江市  寺津 豪佐
おつさんの耳に4B花の冷え   石川県鳳珠郡能登町  中 十七波

 <西谷 剛周 選>
花時の男はちょっと焦げ臭い   大阪府箕面市  鶴濱 節子
風船のギュルギュル軋みキリン出す   兵庫県西宮市  ほなが 穂心
海神のうろこのかけら桜貝   兵庫県伊丹市  宮永 沙織

 <坪内 稔典 選>
初蝶や猪名川土手を二軍の子   大阪府箕面市  小川 晴よ
春休みばあばのおはぎ三角だ   兵庫県尼崎市  武田 近子
さくらがねひらひらすぅっと降りてきた   伊丹市立鴻池小学校  寺井 惺大

 <柿衞文庫賞>
何でもない日々こそうれし豆の花   大阪府堺市  合田 マサル
遠足の子ら去り河馬の浮き上がる   兵庫県神戸市  平尾 美智男
チューリップ「ぷ」の字で尖るちさき口   福岡県福岡市  平川 直子
へんなもの出そう春昼のその木箱   兵庫県宝塚市  吉藤 美也子


佳作
空港島横一線の春灯   大阪府堺市  青木 美葉
目借時けふは人間休みます   大阪府大阪市  石原 由女
葱坊主私ばかりが喋ってる   兵庫県伊丹市  金子 友美
最初はグー春風に散る鬼ごっこ   兵庫県神戸市  キートスばんじょうし
しじみ汁今宵も他愛なき話   千葉県成田市  幸田 柝の音
切り売りのハムの断面夏近し   大阪府箕面市  高橋 真美
新道の果ては父祖の地麦の秋   兵庫県明石市  濱口 宏子
西行きのドクターイエロー風光る   兵庫県伊丹市  松井 茂子
桜の夜魂ちょっと出かけます   東京都八王子市  村上 ヤチ代

【令和3年5月分】


投句総数:697句

特選
宇宙船見た夜芍薬が散った   大阪府東大阪市  赤窄 結


(選評)宇宙船と芍薬。関係のない二つを取り合わせて、私たちの世界の深さを一瞬のうちにとらえた感じ。見事です。散った芍薬が実は宇宙船だったのかも。(坪内稔典)


入選
 <宇多 喜代子 選>
園児の目みんなまん丸豆ごはん   奈良県葛城市  久保 政子
風に揺れ魚の背に揺れ未草   東京都足立区  木幡 忠文
雨つづきぼくの小さな雨がふる   伊丹市立南小学校  棚崎 歩

 <山田 佳乃 選>
そよ風や苺畑があったのね   兵庫県伊丹市  金子 友美
さくらがねヒラヒラきみのべんとうへ   伊丹市立鴻池小学校  土谷 いちか
柿若葉円描くやうに皿洗ふ   兵庫県伊丹市  中溝 玲子

 <朝妻 力 選>
山笑ふ一本指の孫のチョキ   兵庫県宝塚市  荒川 芳郎
死んだ振りしてゐる兄へ水鉄砲   京都府京田辺市  加藤 草児
ゆくゆくは帰るべき島星涼し   愛媛県八幡浜市  高橋 紋

 <西谷 剛周 選>
炎天のかかとの揃ふ消防団   福岡県福岡市  平川 直子
麦秋のコンバインにもウインカー   愛媛県伊予郡松前町  松田 夜市
鬼貫の墓に供花なしかたつむり   兵庫県伊丹市  屋部 きよみ

 <坪内 稔典 選>
級友の腕つっついてみた若葉   大阪府池田市  鈴木 寿子
白ペンキ置かれし脚立夏兆す   島根県松江市  寺津 豪佐
松の芯東海林太郎の歌が好き   埼玉県入間市  西村 小市

 <柿衞文庫賞>
行ってきます入学式に行ってきます   伊丹市立鴻池小学校  上村 司
画用紙を走るクレヨン若葉風   東京都足立区  小野 史
母宛に新茶が届く日曜日   兵庫県伊丹市  竹中 佳子
ねぢればな昔牛舎の駐車場   石川県鳳珠郡能登町  中 十七波


佳作
衣替えМからLへ進化中   北海道北斗市  青木 弘子
薫風や指揮者のように歩く朝   大阪府大阪市  井上 真弓
日の光タンポポどてに点々と   伊丹市立鴻池小学校  桶川 美咲
バイオリン背に少女や白すみれ   愛知県尾張旭市  小野 薫
ミツバチが働き出したがんばって   伊丹市立笹原小学校  北村 百花
ふふふふふ隣の庭のゆすらうめ   兵庫県川西市  黒木 康仁
口笛は会いたい合図麦の秋   奈良県香芝市  里井 貴美子
航跡の白く泡立ち夏来たる   兵庫県神戸市  太平 楽太郎
青芝の馬の名前はカレンチャン   和歌山県海南市  多田 泰子
お兄ちゃんが大好きと言う若葉の子   兵庫県三田市  立脇 みさを
五月はね子どもの育ち分かる日だ   伊丹市立鴻池小学校  寺田 ひかり
ブラウスのちようちん袖に夏来たる   大阪府枚方市  藤倉 密子
青葉風サーッと私は美女になる   大阪府高槻市  松代 享子
ストーブの近くにいたらポッカポッカ   伊丹市立鴻池小学校  溝部 梓
五月来るポップコーンのように来る   兵庫県宝塚市  村上 栄子
桜散り部屋に桜があったんだ   伊丹市立笹原小学校  室山 陽翔
縦走を終えて六甲夏の星   千葉県佐倉市  森崎 森平
新緑を一両電車突っ走る   奈良県生駒郡斑鳩町  山崎 篤


【令和3年6月分】


投句総数:797句

特選
こいのぼりマスクしないでくちあける   伊丹市立鴻池小学校  喜多 香菜美


(選評)おかしいなあ。こいのぼりに注意したい気になりますが、こいのぼりはコロナのなかった時代に出来ました。私たちも早く「マスクしないでくちあける」人間になりたいですね。(坪内稔典)


入選
 <宇多 喜代子 選>
蟻標本ナウマン象の傍らに   兵庫県三田市  塩野 正春
黴匂ふ納屋に仕舞ひし少年期   兵庫県伊丹市  宮永 沙織
髪洗ふみづのひとつひとつ宇宙   東京都青梅市  山本先生

 <山田 佳乃 選>
おはなみのだんごのいろがしんごうき   伊丹市立鴻池小学校  瀧山 陽翔
焼きそばのソースの匂ふ梅雨の駅   兵庫県三田市  立脇 みさを
二件目の不動産屋の濃紫陽花   三重県伊勢市  藤田 ゆきまち

 <朝妻 力 選>
助手席に草いきれごと子の入りぬ   兵庫県神戸市  岩永 靜代
一期なる挨拶続く登山道   東京都足立区  木幡 忠文
ありさんはぼくよりじょうずならびっこ   ロザリオ幼稚園  寺井 佑心

 <西谷 剛周 選>
アルパカのお尻むっちり雲の峰   埼玉県さいたま市  澤田 紫
あああれはそういうことか心太   大阪府池田市  鈴木 寿子
白南風や象も象舎も丸洗い   大阪府箕面市  高橋 真美

 <坪内 稔典 選>
母の日もいつものようにおこられる   伊丹市立鴻池小学校  天野 航
牛丼と奥出雲から来たトマト   島根県松江市  寺津 豪佐
無駄のなき動きや父の捕虫網   岐阜県可児市  鷲津 誠次

 <柿衞文庫賞>
じいちゃんへ届けボールを蹴った夏   埼玉県入間市  大野 美波
桜桃忌シャープペンシル折れ易し   石川県鳳珠郡能登町  中 十七波
梅雨晴間大陸渡る象の群れ   京都府京都市  樋口 由美
はまなすは赤うて母の恋しくて   福岡県福岡市  平川 直子


佳作
謎だけどパセリは君を愛してる   大阪府堺市  石浜 西夏
ワクチンを受けて帰りの生ビール   兵庫県川西市  黒木 康仁
医者きらひ薬きらひのどくだみ茶   兵庫県神戸市  小柴 智子
辣韮を漬けて私は主婦になる   兵庫県伊丹市  白石 千鶴子
嘘つきねご機嫌斜めのトマトです   兵庫県尼崎市  武田 近子
6月の地下食堂はナポリタン   和歌山県海南市  多田 泰子
いちごはね下からポゥッと赤くなる   伊丹市立鴻池小学校  寺井 惺大
僧兵の名残の谷へ蛍かな   和歌山県紀の川市  中島 紀生
風薫る一人でおつかい行けました   伊丹市立瑞穂小学校  坂東 優衣
捨苗の根の悉くあらわなり   兵庫県神戸市  平尾 美智男
カブトムシまるたの上でたたかおう   伊丹市立鴻池小学校  森田 歩真
結局は似たものどうしさくらんぼ   兵庫県伊丹市  屋部 きよみ
ゾウ・キリン・カバの尻尾や南風   兵庫県宝塚市  吉藤 美也子


【今回の賞品】


特選・入選のみなさまには協賛企業提供の下記賞品をお渡しいたします。

・御免酒老松純米吟醸(伊丹老松酒造(株)より)
・焼ドーナツ3個セット(麦酒・日本酒・無花果味)(小西酒造(株)より)
・松谷のお味噌汁6個セット(松谷化学工業(株)より)
・図書カード1,000円分(特選のみ)(柿衞文庫より)

一句の日R2下半期賞品.JPG

※入賞者には、投句時にご記入いただいたご連絡先に柿衞文庫よりご連絡させていただいております。 まだ連絡がない場合は、何らかのエラーが考えられますので、お手数ですが柿衞文庫までご連絡ください。


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