柿衞文庫コレクション「俳諧・俳句のオノマトペ」 2025.10.24~12.21

柿衞文庫の所蔵品より、オノマトペが組み込まれた俳句および音を想像させる俳諧・俳句資料を取り上げ、「音」から広がる俳諧・俳句の魅力をご紹介します。
オノマトペとは、擬態語(物事の状態を表現したもの)と擬音語(音を言葉で表現したもの)などの総称です。その語源は古代ギリシア語までさかのぼり、日本ではフランス語の「onomatopée」から「オノマトペ」と呼ばれるようになりました。
日本でのオノマトペの歴史は意外にも古く、現在確認されている最古のオノマトペは『古事記』(712年)の「こをろこをろ」という擬音語だと言われています。そのほか、様々な古典資料にオノマトペが使われていることが確認されていますが、俗語や漢語、滑稽な言葉を取り入れる俳諧・俳句においても、オノマトペは昔からよく使われています。
また、日本では昔から虫や鳥の鳴き声、行事や物などの音を通じて、四季の移ろいや風情を楽しむ文化があり、これらの音を言葉で表現したオノマトペも多く存在します。俳諧・俳句は季節感を大切にする文芸でもあるため、季節を連想させるようなオノマトペが取り入れられたのは自然のことと言えるでしょう。
このたびの展覧会では、柿衞文庫の所蔵品の中からオノマトペが使われている俳諧・俳句資料や、句意・俳画から音を感じられる資料をご紹介します。音とともに歩んできた日本人の文化や感性について触れながら、柿衞文庫のコレクションについてご興味をもっていただけましたら幸いです。
【会期】
2025年10月24日(金)〜12月21日(日)
※会期中に一部展示替えを行います。
【会場】
市立伊丹ミュージアム 展示室1
住所:〒664-0895 兵庫県伊丹市宮ノ前2-5-20
TEL:072-772-5959
【開館時間】
10:00~18:00(入館は17:30まで)
【休館日】
毎週月曜日(ただし11/3、11/24、は開館、11/4、11/25は休館)
【観覧料】
*( )内は20名以上の団体料金
*兵庫県内在住・在学の小中学生はココロンカード呈示にて無料
*伊丹市内在住の高齢者料金有(平日60歳以上、土日祝65歳以上)
【主催】
市立伊丹ミュージアム[伊丹ミュージアム運営共同事業体/伊丹市]
【企画】
公益財団法人柿衞文庫
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