展覧会のお知らせ

柿衞文庫コレクション 絵入りの俳諧の魅力

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美しい挿絵を配置して趣向を凝らして作られた俳諧の書物を「絵俳書」といいます。

絵俳書の歴史は、明暦2年(1656)に刊行された北村季吟の俳諧句集『いなご』に始まり、歌仙絵にならって俳人の肖像を集めたものや、句の意味に即した絵を添えたものなどがあります。

絵俳書がさかんに制作された享保期(1716~1736)には、墨一色刷だけでなく彩色刷のものも出版されるようになり、とくに享保15年(1730)刊の『父の恩』は彩色刷絵俳書の最初のものとして注目されています。

さらに、宝暦6(1756)年刊の『わか菜』は、江戸の絵師・勝間龍水らによる挿絵の豪華多色刷の絵俳書で、明和2(1765)年に鈴木春信らによって創始された錦絵よりも先んじています。

そして、安永・天明期(1772~1789)には、与謝蕪村により俳画が大成され、円山四条派を中心とした画家たちが活躍し、様々な趣向を凝らした絵を楽しむ俳書が数多く出版されました。

本展では、公益財団法人柿衞文庫が収蔵する絵俳書とともに、絵俳書の編者や画者たちの直筆資料もあわせて展覧し、その魅力に迫ります。江戸時代の俳人たちの粋な楽しみであった絵俳書と、俳人たちの生きた証ともいえる直筆資料をどうぞお楽しみください。

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