生誕350年 もっと身近に 鬼貫【終了しました】
鬼貫は酒と俳句でにぎわう江戸時代の伊丹に生まれました。生涯俳句に親しみ、元禄期の上方を代表する俳人として活躍しました。今年は鬼貫生誕350年にあたります。鬼貫の世界をお楽しみください。
鬼貫は伊丹の酒造家油屋の三男として伊丹に生まれました。今から350年前のことです。8才のころから俳句に親しんだ鬼貫は、豪快で自由気ままな「伊丹風」と呼ばれる句風の中心的人物となって活躍しました。しかし、遊びの要素が強い「伊丹風」に疑問を感じて、「いつわりのない心で俳句を作ろう」と、独自の俳風をもちました。高い志をもった鬼貫でしたが、俳句の先生にはならず、弟子が少なかったため、亡くなったあとは鬼貫を顕彰する人がありませんでした。この鬼貫に光をあて「東の芭蕉、西の鬼貫」と称えたのが蕪村です。その後、鬼貫忌を提唱した河東碧梧桐や、鬼貫の作品を収集して『鬼貫全集』を編んだ柿衞文庫の創始者岡田柿衞翁が、鬼貫を広く知ってもらうため力をつくしました。
今年は鬼貫生誕350年です。伊丹が生んだ俳人鬼貫を、多くの方々に知っていただきたいと願っています。鬼貫自筆の短冊や一行物、画賛作品など、約30点を展示いたします。鬼貫の息吹が伝わる直筆の魅力と、飾らない鬼貫の詩心を、身近にお楽しみください。
会期
- 平成23年7月16日(土)~8月28日(日)
- 月曜休館。ただし、7月18日開館、7月19日休館
- 開 館 時 間 午前10時〜午後6時(ただし入館は5時30分まで)
主な出品作品
- ・鬼貫筆「にょっぽりと」句一行物
- ・鬼貫筆「梅散て」句短冊
- ・鬼貫賛「花鳥に」句画賛睡六歌仙
- ・鬼貫編『犬居士』 など
入館料
- 一般200(160)円
- 大高生100(80)円
- 中小生50(40)円 *県内中小生は無料
※()内は20名以上の団体割引料金