第10回鬼貫青春俳句大賞に広島県の今井 心さん
15歳以上30歳未満(1998年生まれから1984年生まれ)の若手俳人の発掘、登竜門として、柿衞文庫開館20周年を記念し、平成16年に設けられた「鬼貫青春俳句大賞」。第10回目をむかえる本年の大賞、優秀賞が12月7日決定しました。
第10回目の本年は全国から44人の応募があり、也雲軒塾頭の坪内稔典氏、「ホトトギス」主宰の稲畑廣太郎氏、詩人の山本純子氏、伊丹青年会議所副理事長の杉 一氏、柿衞文庫副館長の岡田 麗氏〔順不同〕ら5人が選考にあたり、若い感性にあふれた30句をそろえた広島県在住の今井 心さんの『眼鏡をはずす時わらう』が選ばれました。優秀賞には下楠絵里さん(滋賀県)、進藤剛至さん(神奈川県)、堀下 翔さん(北海道)の3人が選ばれました。
各賞の受賞者と主な作品は次のとおり
【第10回鬼貫青春俳句大賞】
今井 心さん
『眼鏡をはずす時わらう』
「東風吹いてかたまりになる一年生」
「鬼灯をやぶいて閉めたのは僕です」
「全自動洗濯機から秋の声」ほか30句
【優秀賞】
下楠絵里さん
『星の名』
「全身のすきとほりたる秋の谷」
「底冷えや目玉の動く音のして」ほか30句
進藤剛至さん
『羊水の音』
「しやぼん玉ぱちん怪盗ルパンかも」
「稲妻の裏には誰が立つてゐる」ほか30句
堀下 翔さん
『ふるさとはいつも雪』
「一人づつ雪のはう向く自習かな」
「兎抱くときひざまづくかたちかな」ほか30句